不登校のお子さんやひとり親さんたちを支えるNPO法人の代表Mさんが「温泉みたいにあたたかい人がいてさー」と息子から話を聞いたのが2年前。
これまで風変わりなバイト(スズメバチ駆除・船頭さんなど)を短期で働いていてきてましたが、今度はNPO団体。
飽き性もあって長期の仕事はしない息子が住み込みでお弁当作りをはじめ他諸々のお手伝いしてますが、現在一人暮らしになりましたが継続中。
ここまで続いているのは代表Mさんのおかげ
息子の弱い部分の舵をとってくれて、壁にぶち当たっても程よく逃がしたり逃がさなかったり、いい感じにプライドを傷つけて、くすぐられているなと息子も自覚。
なので腹が立つ事も羞恥心もどうやっても隠しようがなくなって、安心して弱い部分をさらけ出せるようになってきたようです。
ご挨拶に伺うと、精力的だけど柳の木のようにしなやかな方でした。
そんな息子がフラッと帰ってきました
帰ってくるってことは何か報告があるな。
「今もうひとつ働いてるんだ」 ほーほー
「バイトに辞められてピンチなんです!」とMさんのところに駆け込みの相談があって、白羽の矢がたったのが息子。
駆け込んできたのは15年続いているイタリア料理屋さん。そちらのランチタイムのバイト
NPO法人とイタリア料理屋さんの二足のわらじですが、毎晩(明日はなにをしようかな~♪)と仕事に行くのが楽しみになってきたという。
いい人と出会えて、仕事が楽しいだなんて、なんて幸せ者なんだろう。
そんな人たちに囲まれた環境で、ようやくスタートラインに立てたようです。
「今度勉強のために1万円のホテルのランチを経験してこようとおもって」とまで。
小学生の頃「お母さんの作るご飯で好きなのはなに?」と聞いたら
「納豆ご飯!」といっていた子がねー、へー!
仕事の話を楽しそうに話してくれてましたが息子がポツリと「数年前にニートになったけど、経験してよかったっておもうよ」
ちょこちょこ家にこもってましたが、がっつりニートだったのは約1年ちょっとだったかな。姉兄もニート経験者。
引きこもりは熟成期間だから見守ってあげてね
人生の先輩からいわれてきてましたが、子どもは子どもで不安を抱えていたとおもいますが、当時は歯がゆくてイライラすることばかりでした。
そこをグッと我慢して我慢を通りこすと普通になってきて、子どもたちも自分を乗り越えたけれど、私も自分を乗り越えました。
今となると熟成の意味がよーーくわかります。
私自身もいろいろとありましたが遠回りしたことが近道になる抜け道を見つけることができて、今となっては仕事にも人生にも役に立っていて、まだまだ未熟者ですが自分の自信にちょっとなっています。
自信はあっても仕事の失敗はします!ここは別物ですね(笑)
キラキラ目を輝かせて話している息子のこれからが楽しみです。
