クリーニング屋さんの苦悩

手芸といえばボタンをつけるくらいでしたが、手芸用品の販売をしていたことがありました。

USAコットンやキャラクター生地など季節ごとに入れ替わってみているだけでも楽しかったですね。

いろんな商品がある中、ボタンも扱っていました。

このボタンの販売が大変で10個20個ならいいんですが500個、1000個とかもあるんです

作業台にジャラジャラーとボタンを山積みして人差し指と中指の2本を使って1.2.3.4.5…..とボタンを箱に滑らせて入れていって250回数えて×2=500個という数え方をします。

必死さをかもしだしていても背後からお客さんに「すみませーん」と声をかけられると、集中が切れて振り出しに戻ることもありました(泣)

そんなある日ひとりの中年男性が必死にボタンを探していいたので声をかけるとスーツの上着のボタンを探しているという

3個ついているうちの1個を破損してしまったよう

一般的に服に使われているボタンはメーカーさんが独自で注文を掛けて作っているもの。なので同じボタンは市場に出回らないので近いデザインのボタンを探して「3個購入されて付け直したら雰囲気はそんなに変わらないとおもいますよ」と提案したところ

「それじゃダメなんです!泣」

話を伺うとおじさんはクリーニング屋さん、どうやらお客さんのボタンをダメにしてしまって同じものでないと許さないといわれてしまったようで必死

かわいそうだけれどどうにもできなく「メーカーさんに聞いてみたらどうでしょう」と話してみましたが、肩を落としてお店を出て行ったおじさん

”許してもらえない”ってかなり凄まれたようで、おじさんの背中がいまだに忘れられず

クリーニング屋さんも大変だ

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