人から誘われたら大概のことは経験してみてます。
会社で知り合った方は今までの自分にない世界を知っていて興味があったらもちろんですが、なくても時間とお金が許す限り一度連れて行ってもらいます。
知らない世界に飛び込むのはなにをどう選んでいいかわからないですが、その世界を知っている人なら自分がいいとおもったものを紹介してくれているので面白いものに巡り合いやすいです。
そうやって高級料理店や舞台や美術品の世界を知れて視野が広がってきましたが、一番驚いたのが小林研一郎さんのクラシックコンサート。
開始時間より1時間前に待ち合わせして軽くアルコールなんか引っ掛けて軽食をしてから会場に行くのが彼女のルールらしい。
庶民も庶民の初老のおばさんだけれどもこれからクラシックコンサートにいっちゃうのよ、この私が♪ちょっと気取っていい大人の女性になれた感じ(笑)
用意されたチケットはS席。席によって音の響きが違うという事も教えてくれる。
演奏がスタートすると知っている曲目がたまに流れて、腹に響いてやっぱり生演奏は迫力が違うなー
ギターリストさんのソロ演奏ももちろん素晴らしかったんですが、その演奏を全身で聴いている小林健研一郎さんの姿がとても印象的でそちらに目がいってしまいました。
そして最後に演奏された「ボレロ」
子どもの頃から何度も聴いたことがあるのに、こんな「ボレロ」は聴いたことがない!!??
一気に引き込まれて会場が一瞬シーンとした後、スタンディングオーベーションで熱い拍手に包まれました。
スタンディングオーベーションってTVで観てはいたけれどこんな感じなのね!自分の中から湧き上がってくる今までにないこの感情をはじめて知ってビックリ!!!
指揮者さんって演奏の監督さんくらいにおもっていましたがとんでもない!?
幼稚な表現しかできないけれど、私、自分の感情を言葉にするのが上手くないと感じています。なので自分の中にあるイメージを演奏者さんたちに言葉にして相手に伝わりやすく話さないとこういった演奏が出来上がらなくて、自分の中にあるイメージを言葉にできる能力といえばいいのか感覚を伝えられることに、もうもう感動しまくりました。
いまだから言葉にできてますが、演奏後は放心状態で魂が抜けてしまってフワフワ浮き足立ってました。
この感動を友人と分かち合いたかったんですが翌日は仕事なのでお茶をする事なく即帰宅。「スゴイ経験してきたよ!」と息子に話すと「聞きたい!」と興奮冷め止まない私の話を夜中まで聞いてもらいました。
半年後もうひとりも息子が帰ってきた時に「本物ってすごいよ!」と話すと。な、なんと仕事で小林研一郎さんの現場にいったことがあるという!!??
「ただのオジサンかとおもったら、吹奏学部の子たちにちょっと指導するとどんどん演奏が変わっていって、最後は現場のみんなが引き付けられてたよ」
そうでしょそうでしょ♪
「そんなスゴイ人だったんだ~小林さんから今度イベントがあるから来ないかって誘われたんだけど面倒だから断っちゃった(笑)」
うぇーーーー!!!!!なんてもったいない事を!!
無知って恐いです
