電車での扉の横に立っているとゴトっと何かが落ちる音。
振り返るとスマホが落ちてる。
息子と同じくらいの20代のサラリーマン風の男性が爆睡中で気がつかない。
朝からこんなに寝ているだなんてよっぽどお疲れなのね。
「落としましたよ」顔を覗き込むように声をかけたけど起きる様子が全くない。
「落としましたよ」ちょっと大きな声をかけるけど起きる全く様子がない。
スマホを拾った私はどうすればいいんだ。電車はそこそこ混雑していて背後には人の視線を感じる。
男性の膝にスマホを置いてもまた落ちるだろうし、身体をゆすって起こそうか一瞬迷ったけど、足元を見ると鞄があるじゃない。
ファスナーが閉まっているけどサイドポケットがついていたのでそこに差し込んだ。
2つ先の駅に到着すると、目的地なのか、寝過ごしたのかわからないけれど、男性は飛び起きてものすごい勢いで降りていきました。
サイドポケットのある鞄でよかったー。
以前にも通勤電車で携帯を落とした人がいたんですが、その時は結構な混み具合の中。
たぶん座っていたのかな、乗換駅で慌てて飛び降りる時にゴトっという音
私はちょっと離れていたので近くにいた男性が拾っていましたが、飛び降りた男性の姿は階段を降りていくのが見えましたが
拾った男性も電車を降りてまで追い掛けることまですることなく、その携帯は座席上の棚にヒョイと置かれてましたが、落とした人は相当困っているんだろうな。
今でも思いだすとモンモンとします。棚から取って改札に届ければよかった。
娘もよく携帯をなくします。なぜ あれだけ大切にしているのに失くすのだろうとおもうんですが、さすがにもう懲りて首から下げています。
話はズレますが、ひとり暮らしの息子が帰ってきた時、自分の城の快適さを楽しそうに話してましたが、鍵を失くしたら不動産屋さんが対応してくれるのかと聞いたら
「鍵は持ってない」
今時は指紋とかスマホで開け閉めができるような事もあるようだけれど、そんな高級賃貸に住んでいるわけもないしな
「家の中に持っていかれるものがないから鍵をかけてないから必要ない」と。
確かに金品はないとおもうけど、息子なりの生きる知恵なのかもしれないけど
人里離れた村で暮らしているわけじゃないんだからさぁ。
今のところこれといった問題なく暮らしているようです。
