開店と同時に入ってきたお客さん。他のスタッフが対応してたけど、直ぐに私を呼びにきて、どうやら名指ししてくれたようだけど誰だっけ?
お客さんはこちらを覚えていてくれてるけど、こちらがお客さんを覚えていないことが毎日のようにあります。
お客さんに向かって歩いていきますが心臓はバクバクです。
「〇〇(名前)です」
「おはようございます」といいながら頭は超高速のフル回転
(誰だっけ?
顔は薄っすら覚えている
似たようなお客さんがいたけど違うしな
名前は聞いたことがあるぞ
先日名刺を渡した人かな)
指名をしてくれるお客さんは心を許してくれているので、こちらから日常会話のパスを投げるとキーワードがでてくるのを期待してエイッと会話を投げかける
「今日はなにかお探しですか」
「◇◇を探しているけどある?」
「あーごめんなさい、取り扱いがないんですよ。他のお店に行かれましたか?」
「田舎にはそんなに店がないからここまで来たんだよ」
『田舎』というキーワードにピンときた!
3ヶ月くらい前に手紙の宛先を書きながら(こんなところから来店してくれたんだ)とおもったのを思い出した。
「そうですか△△市だとお店は少ないですか、よければこちらの近くで取り扱いがあるお店を探しますよ」
お住まいの地域を答えられてお客さんは自分を覚えていてくれたと安心してくれて
ホッとしました。
下見に来たお客さんで自分に余裕がなかったり、記憶にとまらないなと自信がないときは名前を聞きません。
名前を聞いてしまうとお客さんは「名乗ったから覚えているものだ」という前提で話しかけてくるので、失礼にならないように名前を聞かないようにしてます。
記憶に残るようなお客さん、残したいお客さんは手帳やPCに書き留めておきます。
名前をもらっただけだと忘れてしまうので、たまに手帳を見て(そうそう、こんなお客さんいたな)とその時の会話や周りの状況、お客さんの身なりなど思い出します。
今回のように手紙はお礼状の意味もありますが、お客さんを想いながら書くので名前や会話、要望品などを復習しながら記憶に叩きこんでいます。
とはいっても50代。そこまで記憶力がないので忘れてしまった時は満面の笑みで乗り越えてやり過ごしてます。
