家に帰ると美味しそうな匂いが漂っていて、料理下手な私の反面教師でか料理に目覚めてつまみをつくってくれている20代フリーターの息子。
「久しぶりに帰る」とメールをくれていたようだけど気がつかず。子どもたちからは私の携帯電話は携帯の役目を果たしていないと注意をされています。
料理にウハウハしていると息子がポツポツと話し始めて、やっぱり仕事でなにかあって煮詰まって帰ってきたよう。
「小学校の頃、プリント出さなかったじゃん。別に困らなかったから
(うんうん渡されなかった、お母さんは困ったけどね)
その延長でいま困ってるんだけど困ったのが自分で実感が持てなくてどうしたらいいのか困ってる」
問題から逃げているとわかっているのに、どうにも自分を乗り越えられないという話。
学生の頃 宿題を忘れても 体育着を忘れても 上履きを忘れても 息子は慌てることなく困らない。
なんでも友達に頼ってどうにかしていて、自分の問題なのに本人が困ってないのが腹が立つんです。と先生に相談というかグチを聞いてもらってましたが
「お友達が助けてくれるって、息子さんの人徳なんですよ。でもいつか通用しなくなる時がきますから(笑)」といわれていたことが20年近く経ってようやく今きたかというかんじ。
箸をもったまま3時間ほど話していて、私はただ聞くことしかできませんでしたが、自分で話している言葉で要所要所でなにかに気がついている様子。
解決できたのかどうかわからないけど、冷めたご飯を食べて帰っていきました。
今まで家事と仕事に追われていて食事を作って学校に行かせてと最低限のことだけで口を開けば叱ってばかり
世にいう優しい母親、理解ある母親とはかけ離れていて、子育てという子育てをした記憶があまりなくて、親としてなにができたんだろうと後ろめたい気持ちがありましたが
翌日 息子からメールがきて自分を乗り越えられたようでした。
私に余裕ができたのか、息子が大人になったのかわからないけれど
悩みを話したいとおもえる相手になれたんだな、ようやく母親らしいことができてるなとおもえる夜でした。
