昔、もんじゃ屋さんに行くのを楽しいにしていた子供たち。
もんじゃ焼きも楽しみだったんですが、途中で寄る古本屋さんで漫画を買うのを楽しみにしてました。
国道に面したところにある自宅の1階を改装した小さな古本屋さん。
使い込まれた木製の作り付けの本棚、蛍光灯は点々と設置されていて薄暗くて雰囲気が漂うお店。レジ前には整理しきれない本がいつも山積みになっていて無口な70代後半のおじいさんが一人で店番をしてました。
その店内の柱のところどころに「万引きしたら100倍の金額で買ってもらいます」という内容の張り紙が達筆な墨文字で力強く書かれて貼ってあるんです。
100円の古本を1万円で買わなきゃいけないって(笑)
まあ、万引きしなければいいだけなんですが。
防犯カメラを設置するようなお店でないですし、年配のおじいさんの切実な叫びというか、怒りをこのストレートに表現されてて「100倍」の魂のこもった文字がやたらインパクトある。
「万引きは犯罪です」「警察に通報します」もきっとやってきたのかな
効き目がないから「10倍で買い取ってもらいます」にして
それでもなくならいから「100倍」にしたんだと推測してましたが、警察や親に通報するより万引き防止の効果があるんじゃないかとおもう。
20年前のことですが、いまのところこの張り紙を超えるほどインパクトある張り紙に出会えてないです。
