どの仕事に就いても初めはナニをどうやっていいか分からず、先輩の立ち振る舞いを見よう見真似でやってきましたが、やっぱりどうやっても表面的なのがバレてしまいます。
「新人なのね」と温かい目でみてくれる人もいましたが、それは若いうちだけ。
事務をしていた時、取引先から苦情の電話が入ると第一声から怒鳴られる。ひるんでいると女上司が電話を変わってくれて淡々と話をしているかとおもうと、笑い話になって「ごめんなさいね、よく言っておくわ」で収まる。
取引先と長い付き合いっていうのもあるだろうけど、器の大きさを感じます。
憧れて真似をしてみるけけれど、おもうような流れにならない。女上司に何が違うのかと相談したら「年齢よ」とひと言。(いや、それだけではないとおもうけど)
PC作業では性別年齢は関係なかったんですが、取引先には「女」それも「若い」というと通用しなかったので、早く歳を重ねたいとすごくおもってました。
現在働いている職場で、若手も私もお客さんに伝えてる事は同じですが、50才を過ぎた私のが説得力があるようです。
年齢なのか経験値なのか自分でもはっきりとは分りませんが、元上司のいっている事がようやく体感できるようになってきました。
今年亡くなった篠田桃紅さんが書かれている本がたくさんありますが、初めて読んだのが「103歳になってわかったこと」
人は幾つになっても終わりがない。昨日は気がつかなかったことに、今日気がつくから面白いんだなとおもえます。
まだまだ凹む事もありますが、感じ方や見える景色が若かりし頃とは違ってきて、50才過ぎでまだまだ若造の域ですが歳を重ねるって面白いです。
