20年ぶりの悲劇

乗換駅に差し掛かると3本向こう側のホームに電車がきていないか確認するのは、タイミングよければ乗換え電車に間に合うから。

先日、いつものように確認するとちょうど電車が入ってきたところだったので扉の最前列を陣取った。扉が開ききらないうちに体を斜めに薄くして飛び出し、この日はいつになく足取り軽く最初の段を一段飛ばして駆け上がった。

おばさんが必死に駆け上がる姿を周りの人はどうおもっているのかな。なんておもいながらパンプスが脱げないように気を付けて走った甲斐あって電車に乗り込めました。                                                          

一段飛ばしで駆け上がったのは20年ぶりぐらいだろうか、50才を越えたけどまだまだイケルナな私。上がった息を整えながらバックを見ると

…定期入れがない。どんなに酔っても失くしたことがないのに。

さっき本をしまう時はあったはずだから、勢いよく一段飛ばしをした時しか考えられない。

まだ定期はいいとしても鍵が困る。

娘は家にいないし、鍵屋さんを呼ぶといくら掛かるだろう、となると今日は何時に寝れるんだ。いまどき拾っても届ける人はいないだろうな、誰か拾ったとしても私の通ったとこには改札口がなかった。みんな帰宅を急いでいるのにわざわざ改札まで持っていかないだろうな。

上り電車を待つあいだ遠い目をしていたとおもいます。

乗換駅に戻ったけれどやっぱり見つからない。あるわけないよな-、とりあえず改札までいってみたら、なんと届けられてました(嬉)本当に感謝感謝です。

戻ってきた定期入れが愛おしくバックにしまわず握りしめながら(もう一段飛ばしで駆け上がらないぞ)と心に決めて帰りました。

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